英語のcompanionはコンパニオンとは意味が違うよ!

日本で「コンパニオン」って言うと、パーティーや宴会なんかで接待にあたる女性、特にちょっとセクシーな若い女の人を想像するよね。

でも、英語の“companion”は全然ちがってて、「仲間」とか「連れ」って意味なんだ。

自分からあえて“companion”って単語を使う機会はそう多くないけど、TVや新聞、ネットなどでは結構よく見かけるからニュアンスを知っておくと便利だよ。

The companion Guide to Teaching Maths

仲間という意味の“companion”


最初にcompanionは「仲間、連れ」って意味だよって書いたけど、もうちょっと長い言葉で説明すると、「一緒に行動する人(もの)」って言うことなんだ。

つまり、(一時的であれ、どんな関係であれ)「行動を共にする」ってことが意味の中心なんだよ。


じゃあ早速、companionのニュアンスをつかむためにいろんな例文を紹介していくね。


次の例文は、食事会でたまたま隣に座った人と、言葉の乱れについて会話したことを説明しているくだりだよ。

My dinner companion and I both know what the verb "defriend" means, so when does a new word like "defriend" become real?
 
夕食会の彼も私も 「defriend」の意味は知っています。では「defriend」のような新語がまともになるのはいつなのでしょう。

この例文では、「ディナーで一緒になった人」を指して、“companion”を使ってるよね。

こんな風に、短い時間でも(長い時間でも)一緒に○○をした人を指して、“○○ companion”って言うんだ。


ほかにも、電車で一緒だった人は、“my train companion”だし、次の例文みたいに、仕事仲間なら、“my business companion”って言うんだよ。

A bit more searching through the profile and there's a photo of their office.
They were working on the third floor. And you can also see some photos from his business companion
 
プロフィールをさらに探すと、彼らの事務所の写真がありました。3階で仕事をしていたようです。さらに、取引仲間からの写真がありました。


次の例文は、ロボットの進化について述べている一文だよ。

so that it can become a childhood companion for kids. Interfacing with the Internet, it gets smarter over the years.
 
子供たちの良い友達にしたいのです。インターネットに接続できるので、年々賢くなります。

ここでは、“companion”を「友達」って訳してるけど、「友達」っていうと最初に思い浮かぶ英語は“friend”だよね。

でも、“companion”と“friend”は意味というかニュアンスが違ってて、“companion”はとにかく「何かを一緒にする」ことが重要なのに対し、“friend”は、例えば、遠く離れて何年も連絡がなくてもよくて、「精神的なつながり」の方が重要で、「味方」というニュアンスなんかも含まれるんだ。


だから、この場合、ロボットは「子供の遊び仲間」と言うニュアンスで、“companion”を使ってるんだ。


次の例文は、ミック・ジャガーのガールフレンドが亡くなった時の記事だよ。

L'Wren Scott, a noted fashion designer who has been Mick Jagger's companion for more than a decade, was found dead in her New York apartment
 
ミック・ジャガーさんの長年の交際相手でデザイナーのローレン・スコットさんが、ニューヨーク市内の自宅アパートで死亡しているのが見つかった。

この女性はミック・ジャガーの“girlfriend”なんだけど、ここではあえて、“companion”を使って、「長年連れ添った」「行動を共にした」と言うニュアンスを出してるんだ。

仲間という意味じゃない“companion”


つづいて、「仲間」って訳がしっくり来ない“companion”が使われる例文を集めてみたよ。

ただ、ここで僕が言いのは、「仲間って日本語訳がしっくり来ない例文」っていう事であって、「意味としては一緒に行動する」ってことに変わりはないんだ。

つまり、単語を覚える時にはいろんな訳を覚えるのは止めて、一個だけ核となる訳(ニュアンス)を覚えたがいいよってことなんだよ。(だって、覚えることが増えるのいやでしょ?


次の例文は、最近は日本語化してきた「コンパニオンアプリ」についての記事の一部だよ。

To use text messaging and navigation on Google Glass, users currently have to pair it with an Android phone and install the Glass companion app on their phones.
 
現在、Google Glassでテキスト・メッセージとナビゲーション機能を利用する場合、AndroidにGlassのコンパニオン・アプリをインストールしてペアリングしなければならない。

メインのデバイスやアプリケーション、ゲームと連動、連携するサブのソフトのことを“Companion App”って呼んでるのを最近よく見かけるんだけど、この場合も、「一緒に行動する」って意味で理解できるよね。


あと、次の例文みたいに本のタイトルで使われてるのをよく見かけるんだ。

A Traveler's Literary Companion
旅行者のための文学の手引

日本で言うところのは、「~のとも」とか「~の手引」、「~必携書」ってニュアンスといっしょだね。

ちなみに、「伴星」のことを英語では“companion star”って言うんだよ。


サ~ンキュ~!