be stuck in “足止めされる”を英語でなんと言うべきか?

渋滞とかで「足止めを食う」とか「身動きがとれない」と言う状況を説明するとき、“stuck in”とか“stuck at”って英語をよく見かけるんだ。

でも、この“stuck in”は「物理的な場所」に対してだけじゃなくていろんな場合に使えることを覚えておくと便利だよ。


この“stuck”は“stick”の過去分詞で、辞書でひくといろんな意味があるのがわかるけど、「足止めされる」って言うときは「はりつける」とか「動けなくする」って意味が相当するんだ。

でも、通常は「足止めされる」って言うときは“be stuck in”って言うから、形容詞的に覚えておけばいいんだよ。

ところで、日本語の「足止めを食う」っていうと結構限定されたイメージだけど、“stuck”を理解するときは、もっと広く、次のように覚えとくといいと思う。

stuck
(何かのせいで)全然動けない、進めない、「はまっている」状態

じゃあ、この“stuck”が実際にどんな場面で、どんなふうに使われているか例文を見ていくね。

(物理的な場所に)「足止めを食う」場合のstuck

まず最初に、渋滞に巻き込まれた場合なんかの、物理的な場所に足止めを食う場合の表現について説明するね。

次の例文は、ある理由でロシアに足止めされた場面での話だよ。

It was supposed to be an overnight stay. We were stuck there for 10 days.
一晩のみの滞在の予定ですが、10日間足止めされました

こんなふうに、「~に~の間、足止めされた」って言い方を良くするんだけど、その場合は例文のように“be stuck [場所] for [期間]”って言えばいいんだよ。

次の2つの例文もおなじパターンだよ。

And I remember being stuck in New York, this time because of the volcano,
私はニューヨークで足止めされていました。 火山噴火のせいです。
For example, today is the Michigan/Notre Dame football game. I can’t watch it because I’m stuck at the office doing work for TechCrunch50
 
たとえばミシガン州立大学対ノートルダムがアメフトの試合を行う日。私自身はTechCrunch50の準備作業に追われて試合を観ることができない

2番目の例文では、“stuck”の訳が「追われて」ってなってるけど、これは意訳で「オフィスに足止めされて」という意味だよ。


ちなみに「渋滞で足止め」されてるって言いたいときは、次の例文みたいに、“stuck in traffic”って言うんだ。

These ambucycles are an ambulance on two wheels. They never get stuck in traffic.
救急バイクとは二輪車の救急車です。これなら渋滞に足止めされる事はありません。

上の例文では“get stuck in traffic”って言ってるけど、もちろん“be stuck in traffic”でもいいんだよ。

(状況的に)「足止めを食う」場合のstuck

先にも書いたように、“stuck”は渋滞なんかの「物理的な場所に足止めされる」場合だけじゃなくて、物事の「状況などが前に進まない」場合のについてもよく使うんだ。

次の例文は、科学の革新のためには研究が行き詰まるような状況も必要だという話しだよ。

In the middle of my Ph.D., I was hopelessly stuck. Every research direction that I tried led to a dead end.
 
博士課程の途中で、私は行き詰まり、どうしようもなくなりました。どの方向で研究を試してもことごとく行き詰まりました。

ここでは、“stuck”で、研究が「行き詰まって、どうしもうもなくなった」状況を表現してるね。


次の例文は、現在の慈善活動のやりかたが社会を改善するのに効果的ではないという話しの一部だよ。

Why has poverty remained stuck at 12 percent of the U.S. population for 40 years?
なぜ米国の貧困率は、40年間もずっと人口の12%で、改善しないのでしょうか?

ここでは、貧困率が「全然改善しない状態」を“stuck”と言ってるね。


次の例文は、「なぜ自分は正しいと思い込むのか」についての文章の一部だよ。

So this is one reason, a structural reason, why we get stuck inside this feeling of rightness. I call this error blindness.
 
これが正しさに固執する、構造上の1つの理由です。間違いの盲目性と私は呼んでいます。

ここでは、“stuck”を「固執する」と訳しているけど、「自分は正しいと言う感覚」から「動けない」と言う意味で理解できるよね。

こんな風に、“stuck”でいろんな「状況に足止め」されることも表現できるんだよ。


サ~ンキュ~!Stuart Miles